映画『それいけ!アンパンマン チャポンのヒーロー!』の完成を記念し、6/12(木)に、完成披露上映会を開催!
たくさんの子どもたちがアンパンマンの最新作を心待ちにしている中、最初にアンパンマンが元気よく登場し、会場は割れんばかりの声援に包まれました!そんな盛り上がりを聞きつけた、ばいきんまんが姿を現し、さらに会場は大盛り上がり!
「今日のイベントは、おれさまがいないと始まらないからな~おれさまのために、たくさん集まってくれてサンキュー!」とコメントすると、<ロボ2号>の声を担当したパンサー・尾形貴弘さんが登場。尾形さんもばいきんまんに負けじと「おいおい!それ、おれの“サンキュー!”でしょ!」と十八番である「サンキュー!」を披露して会場を盛り上げました。
そして、会場には、みんなのヒーロー・<アンパンマン>の声を担当する戸田恵子さんと<ばいきんまん>の声を担当する中尾隆聖さん、本作のゲスト声優を務める、アンパンマンを兄のように慕いヒーローになることを夢見る男の子・<チャポン>の声を担当した蒼井優さん、同じく本作のゲスト声優として、アンパンマンに野菜作りを手伝ってもらうひなた村の村長・<ニンジンさん>の声を担当したパンサー・菅良太郎さん、新鮮な牛乳を届けるために重い荷物を運んでいるところを、アンパンマンに助けてもらう・<モオさん>の声を担当した山﨑静代さんら豪華キャスト陣が登壇しました。
本作の本編アフレコの様子を伺うと戸田さんは「ゲストの方の名前がわからないままアフレコをするのですが、完成版を観て素晴らしい出来でびっくりしました。」と絶賛。続けて、アンパンマンに戦いを挑み続けるばいきんまんが、本作で「アンパンマン、今日が最後の戦いだ!」と投げかけるシーンについて中尾さんは、「本作でのばいきんまんは一味違います、心強い仲間に「ロボ2号」が加わってくれて、今回も張り切っていますので楽しみにしてください!」とばいきんまん目線で本作の見どころを語りました。
ゲストである蒼井さんに、今回の映画『アンパンマン』への出演について改めて質問すると、「本当にご褒美のようでした!子供の頃からアンパンマンが好きだった自分にとってスペシャルな出来事ですし、夢にも思っていなかったです。お話いただいた時から今も感動し続けています」と今も夢のようだと喜びのコメント。
そんな蒼井さんと本作で19年振りの共演を果たした山﨑さんは、チャポンを演じる蒼井さんの演技をみて、「めちゃくちゃすごいなと思いました!優ちゃんの声と最初わからなくて、声色もいろいろ変わるのに、チャポンの可愛らしさを演じるために大人のいらないモノをすべてそぎ落としているなと思いました!」と蒼井さんの演技を絶賛。対して蒼井さんは、「しずちゃんは人としての魅力が詰まった本当に素晴らしい方で、逆に“しずちゃん”は“しずちゃん”でないと成立しないところまで役をもっていくと思うので、本当にすごいなと思っています」と、山﨑さんの魅力を話し、山﨑さんも「もっと言って~♬」と蒼井さんからの褒め言葉をリクエストしていました。
本作でチャポンは、アンパンマン達と一緒に過ごすなかで自分が生まれた意味を考え、アンパンマンと一緒にばいきんまんに立ち向かっていく。そんな本作の内容に因み、登壇者には“今までにお仕事をする中で、落ち込んだ時に立ち直るきっかけとなった言葉、心に残っている言葉、心の支えになっている言葉を伺うと戸田さんは、「自分の人生の半分はアンパンマンと過ごしていますが、やなせ先生と出会ったことで先生が、“人生はよろこばせごっこ”だと残してくれた言葉を常に胸に刻んでいます」と原作者のやなせ先生の想い出とともに刻まれている言葉だと回答しました。
続いて山﨑さんは、「昔、ボクシングをやっていた時に、海外の選手と戦うことに対してナーバスになっていた私に、トレーナーが言った、『エジプト人も、アゼルバイジャン人も、ウズベキスタン人もみんなビビッてるから!向こうも恐いのは一緒やで!』の言葉が、今も残っています。」と回答しました。そして、蒼井さんはある先輩からの言葉として、「表現者ではなく労働者のプロを目指しなさい」と言われたことをあげて、「表現者だと思っていると、自分の思い通りに事が進まない時にがんばれなくなってしまう。みんなで作るものだから、アーティストの感覚ではなく、みんなで労働して、自分たちのためではなく、お客さんのためにモノを作るのがプロなんだ」と先輩から教わった言葉を大事にしていると話しました。
「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」という『アンパンマンのマーチ』の一節がテーマとしても問われる本作。『アンパンマンのマーチ』の歌詞について印象的な部分を聞くと蒼井さんは、「じっくり歌詞を読むと、助けられる言葉が詰まっているんです。娘はアンパンマンが本当に大好きなので、歌詞を声に出して音読しています」と家庭でのエピソードを披露。続いて菅さんは、「最近知ったのですが、アニメで使われているのは2番だと聞いて、1番もめちゃくちゃ深い歌詞なので、ぜひ大人に聞いてほしいですね。あれからカラオケの履歴は全部、『アンパンマンのマーチ』になっています」とやなせたかし先生による歌詞の奥深さを語りました。
イベントの最後に、戸田さんは「今年も本当に素晴らしい映画になっていますので、最後まで楽しんでいってください。よかったら、何回観てもいいですからね、お友達やご近所さん、お父さん・お母さんを誘って、またぜひ劇場に来てください。」と本編上映を楽しみにしているお客さんへ作品に込めた思いを述べ、イベントは温かい空気の中、大盛況のうちに幕を閉じました。
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